山形のだし

夏の食欲復活大作戦。

トントントン、トントントン。

夏の朝、目が覚めると
かあさんが野菜を刻むまな板の音が
台所から聞こえてくる。

郷土料理というには申し訳ないほど
シンプルで、作るのも簡単。
それゆえ、家庭それぞれに
アレンジされた「わがやの味」があって。

茄子、きゅうり、ミョウガ、ねぎ、
シソ、生姜、青南蛮…。
これに昆布、オクラ、ナメコ、シラスなど
なんでもあり。

これを入れなければならない、これを入れてはいけない、といったルールはまったくない。あるとすれば、新鮮な野菜を使うこと、ぐらい。

数時間から一日程度、
冷蔵庫で冷やせば、
ごはんに、冷ややっこに、
冷や麦やそうめんにと、
なんにでも合う。
もちろん、
作ってすぐも。

暑い夏、夏バテで食欲がない。
そんな時は、だしを。

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