お宝読本 タカラの山ガタ(匠に訊く)

四季折々の美味しい農産物、個性ある郷土料理、確かな技が生み出す伝統工芸品。
山形市には魅力あふれる地域資源「お宝」が沢山あります。
それぞれのお宝は、生産者や職人達の手により生み出され、そのひとつひとつには、様々な想いが込められています。
ものづくりに携わる方ならではの興味深いお話や、仕事に対して語られる熱い想い。
お宝づくりの最前線で活躍されるそれぞれの「匠」たちに、お話をお伺いしてきました。

どんどん焼き

今回の「匠に聞く」は特別編。山形市のお宝広報大使として活躍する
山形市立商業高等学校「産業調査部」の皆さんが、現場で直接取材を行いました!


※「お宝広報大使」とは
山形市の四季折々の豊かな農産物、個性ある食文化(郷土料理)、伝統的な地場産業など、魅力ある地域資源(これらを総称し「山形市のお宝」と呼んでいます)を活用し、山形らしさのブランド化を推進するため、市内外で山形市の魅力やお宝を紹介・宣伝する「お宝広報大使」を任命しています。

※「産業調査部」とは
主に産業の活性化をテーマにした活動を行っており、部員全員が女子生徒のため、「産調ガールズ」の愛称で定着しています。



お宝広報大使として日々活動を行っている私たち産業調査部(産調ガールズ)は、
現在山形のソウルフードとして親しまれている「どんどん焼き」をテーマに活動を行っています。
本日は、山形でどんどん焼きの販売を行うCoCo夢や代表「工藤真一(くどうしんいち)さん」に
お話をお伺いしました。


どんどん焼きの名前の由来を教えて下さい?


「昔、どんどん焼きを屋台で販売するときに、お客さんを集めるために太鼓を『ドンドン』と鳴らしながら売り歩いていたことから、どんどん焼きと呼ばれるようになったんだよ。
もし鐘を鳴らしていたら、カンカン焼きになっていたかもしれないね(笑)」


なぜ箸に巻いているのですか?


「そもそもどんどん焼きの発祥は東京で、もんじゃ焼きが変化したものが始まりと言われています。
当初どんどん焼きは経木にのせて売っていたんだけど、子供達は熱くて持つことができなかったから、
箸に巻きつけて持ち運びやすくしたんだ。これが山形特有の箸に巻く『どんどん焼き』の誕生だね。」


どんどん焼きを作ってみたいのですが?


「じゃあ、一緒にやってみよう!まずは生地作り。ここでは生地の硬さをみる感覚が大事。粉を混ぜるときには『切る』ように混ぜる!切るように混ぜることで空気が入ってふわふわの生地になり、より美味しくなるんだよ。
生地が完成したらいよいよ焼きの作業。鉄板の温度は240℃もあるから気をつけてね。スプーンで形と薄さを整えて具材をのせる。具材をのせる場所は、巻いたときのことをイメージしながら位置を考えてみてね。生地をひっくり返すときには、ヘラを真ん中よりも奥に入れるとまっすぐひっくり返せるよ。」



どんどん焼き作りで一番難しいところは?


「これからやる『巻き』の作業かな。お手本を見せるからみんなチャレンジしてみてね。
右手でヘラを持ち左手で割り箸を持つ。割り箸をしっかり奥まで入れたら手前からクルクルと巻いて、ヘラでしっかりと押さえて巻きがとれないようにする。最後にソースをたっぷりと塗ったら完成だよ!」


工藤さんはとてもどんどん焼きへのこだわりを持っていると思うのですが?


「山形のB級グルメであるどんどん焼きを県外の人に広めて、『どんどん焼き』でまちを元気にしていきたいんだ!
最近では形や大きさが変わっているどんどん焼きを見るけど、山形スタイルのどんどん焼きをたくさんの人に食べて欲しいんだよ。」


私たち「産調ガールズ」も山形で愛されているどんどん焼きを通し、山形の活性化を図る活動を現在行っています。
今回の取材をきっかけに更なる発展が出来るように。そして、山形県民をはじめ、県外の方々にも
どんどん焼きをたくさん食べて貰えるような仕組み作りをして行ければと思います。
まずは、私たちと同世代の若い人たちに、もっと知って、もっと食べてもらえるよう、
『どんどん』PRしていきたいと思います(笑)。


まずは私たちが上手に作れるように。

自分達で作ったどんどん焼きはやっぱり最高!


CoCo夢やホームページ
http://www.cocoyumeya.com/index.php


山形市のお宝広報大使「産業調査部」ブログ
http://www.yamagatacity-ch.ed.jp/blog/?cat=15


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