いも煮会、今年何回した?

9月に入るとすぐに、
いも煮会シーズンの到来を告げる
「日本一の芋煮会フェスティバル」。

里芋3t、
牛肉1.2t、
コンニャク3,500枚、
ネギ3,500本、
醤油700リットル、
日本酒50升、
砂糖200kg 、
水6t 。
これを6mの大鍋、6tの薪で煮炊きする。
調理器具はクレーンだ。

「もう、いも煮会した?」
「今年、何回いも煮会した?」
10月の終わりまでは、
これが山形人の挨拶がわり。

起源に諸説あれど、文字通り、老いも若きも。
職場で、学校で、家族で、友人と。
市内の川原にどどどーっと繰り出し、
いも煮鍋を囲む輪が開く。

場所取り合戦必須の
大混雑となるから、
よそから来た人は決まって、
その光景に
目を丸くするのだ。

この頃スーパーでは、
いも煮セットに
鍋一式とゴザの貸し出し。
薪にいたっては、
市内中のコンビニに。

近年には
「悪戸いも」と名付けられた
山形市の伝統野菜も復活して、
マスコミからも注目を浴びるなど、
山形人の里芋好きに
ますます拍車がかかっている。

シーズン始めの
子供たちによる里芋掘り体験も
すっかり恒例のニュース。

川原の石を組み、
薪を熾し、
地元の旬の食材で
鍋を仕込む。

とにも、かくにも、
いも煮をしなければ、
山形の秋は、
はじまらないし、
終わらない。

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