平清水焼
山形市内千歳山の麓に広がる陶芸の里、平清水。
明治時代から続く窯元「青龍窯」に生まれ、現在は祖父・父とともに親子三代で「青龍窯」の職人として働く
「丹羽真弓(にわまゆみ)さん」にお話をお伺いしました。

陶芸家という仕事について
いつ頃から意識されましたか―
「物心ついた頃には陶芸家になると言っていましたね。それこそ小学校に入学する頃からだと思います。真剣に悩んだのは高校生のとき。実家を継ぐという決心をし、陶芸を学ぶことが出来る大学への入学を決めました。」
やはり幼い頃から教育を―
「陶芸の技術や知識というものを学んだのは大学に入学してからです。子供の頃は職人の世界は入ってはいけない空間だと思っていましたから、仕事場には入りませんでした。実際に祖父や父から技術を教わったのは大学卒業後です。大学で作品をつくるのと、窯で商品をつくるのとでは全然違う。実家の伝統の指導を受けて一からの勉強でしたよ。」
実際に仕事の様子を拝見させていただいてもよろしいですか―
「ろくろは見て覚えることも勿論しなければならないことですけど、出来るかどうかは自分の手が覚えることが必要です。ろくろがうまい人ほどろくろ周りが汚れずに綺麗なんですよ。水をあまり使わないから粘土があまり飛ばないんです。」

最近は展示会などに頻繁に出展されているようですが―
「展示会などへの出展時は職人(青龍窯)としてではなく、作家(個人)として参加しています。土や釉薬(ゆうやく)などの材料も私のオリジナルを使うようにしていますね。様々な業種のものづくりをされている方々と新しい繋がりが出来ることはとても勉強になりますし、楽しいですよ。」
※釉薬とは・・・陶磁器に掛けて焼成することでガラス質になる、灰などを原料とした泥状の薬。釉薬を掛ける事で耐水性が増し、様々な色で装飾の意味も成す。うわぐすり。
作品に込める思いは―
「相手が使うことを考えて使いやすいものを。
その方の生活の中で日常的に使っていただければ、とても嬉しいです。
平清水焼は原料の石を砕く作業から全てが手作り。丁寧な仕事を心掛けていますので是非使ってみてください。」

これからの活動について―
「学生時代に学んだことと実家の技術を組み合わせて何か新しいものを作り出したいですね。いろいろやり方があると思います。
若手の作家の人達との繋がりを広げ、様々な方向からアプローチをかけていければと思っています。まずはHPの作成ですね(笑)。」

真弓さんお気に入りの作品『輪花鉢(りんかばち)』「果物等を是非盛り付けて見て下さい。さくらんぼがオススメですよ!」

師である祖父から、「がんばれよ。」重みのある言葉です。
【青龍窯】
場所 山形市平清水50-1
電話 023-631-2828
FAX 023-631-2829
E-MAIL seiryugama@poppy.ocn.ne.jp
時間 9:00~18:00(冬季は〜17:00)
定休 不定休
丹羽真弓さん個人ブログ
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