張子
ぽってりとした質感ととぼけた表情に心がなごむ。
幕末安政の頃、京都の士渋江長四郎が山形下条町に土着し、京都嵯峨人形の手法を伝えたのが起こりとされる。 木型に和紙を水張りし、上質紙をのり張りして天日で乾燥させ、白いハマグリをすりつぶした顔料を塗っていく。描かれる表情にはどこか愛嬌があり、見る者の心を和ませる。 ひょっとこやおかめ、干支にまつわる動物など、およそ500個の木型が受け継がれている。中でも、縁起物のダルマや大黒様などが人気である。
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