和傘
直線と曲線が織りなす細工の妙技と深い光沢。
江戸時代から水野藩の奨励で盛んに作られるようになり、東北一の生産額があった。
一時期百件を越えた和傘業者も、現在では一軒のみとなった。
作品は表面にベンガラを施し、亜麻仁油、桐油で防水仕上げをしている。
雨音の響きが心地よい色鮮やかな蛇の目傘、素朴で骨太の味わいが魅力の昔懐かしい番傘、繊細な細工が出色の絹張傘などがある。また、オリジナルの浮世絵傘やインテリア用のミニ傘は、外国へのお土産品としても好評を得ている。日本的情緒と手作り独特の味わいを感じさせる優れた技術は、国内でも貴重な存在となった。
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